実習プログラムの例

ステーションが提供できる実習プログラムの例

実習風景

当ステーションが提供する教育内容は,湖沼・河川の生物と環境に関する専門的な実習,教養的な実習, 理科教育に関した実習などです.具体的なメニューとしては,次のような臨湖実習を, 1泊2日~4泊5日でよく実施しています.

<臨湖実習>

首都圏の水がめである霞ヶ浦をフィールドに,基本的な水質・動植物の調査法を習得する. 湖沼環境の特性,湖岸のコンクリート護岸化が生物群集に及ぼす影響,外来生物のインパクトなどを 体感しながら,湖沼生態系の仕組みについて学ぶ.

  • ●環境調査:船上での水温,透明度,pH,光量子,溶存酸素量等の環境測定
  • ●生物調査:沖帯や沿岸部の水草帯など複数の定点で,プランクトンネット,採泥器, 投網や地曳網等の採集道具を用いたプランクトン,底生動物および魚類の定量・定性採集
  • ●室内作業:クロロフィルa量や栄養塩類などの水質分析,および各種顕微鏡を用いた生物試料 (植物・動物プランクトン,底生動物,付着生物,魚類など)の 観察・標本作製・同定・計数・測定・解剖
  • ●実習成果発表会およびレポート作成

当ステーションが対応できる利用大学提案型の実習プラグラムの例

上記の実習に限らず,環境・生物・地球科学などさまざまな分野の実習に対応しています. ご希望に応じた実習プログラムを準備しますので,いつでもご相談ください.具体例は以下のようなものです.

<陸水学概論>

日帰りまたは1~2泊で行う.調査船を利用し,北浦の沖帯で水質調査や生物採集を行う. それらの試料を実験室で分析し,湖沼生態系の仕組みを学ぶ.

<湖岸環境の保全>

日帰りまたは1~2泊で行う.北浦のヨシ帯で多種多様な生物をさまざまな方法で採集し, その分類と生態を学ぶ.湖岸開発が生物多様性に及ぼす影響についても検討する.

<外来種問題>

日帰りまたは1~2泊で行う.河川・湖沼でさまざまな外来生物を採集し, それらが引き起こしている問題,対策の現状を学ぶ.

<魚類学>

日帰りまたは1泊で行う.野外で魚類の採集方法を学ぶとともに,食材となる魚類を解剖し, 魚類の形態とその機能について専門的に理解する.

<地質環境科学>

日帰りまたは1~2泊で行う.霞ヶ浦・北浦周辺の地形や地層の観察,水路実験の体験を通して,この地域がどのように環境を変えながら現在に至るかを学ぶ.

これらは,あくまでも一例です.利用大学の課程・目的にあわせ, これまで蓄積してきた内容から必要なものを組み合わせたオーダーメイド型の実習を構築します. 必要に応じて当ステーション職員が船の運転及び各専門分野での補助を行うこともできます. はじめてご利用をお考えの場合は,お気軽にお問い合わせください.具体的な利用例や実習の雰囲気は,ブログでもご覧いただけます.

実習風景(画像をクリックすると拡大できます)